平和と外交

100年前の虐殺も現代政治の一部

ドイツ連邦議会(下院)が、オスマン帝国末期の1915年のアルメニア人殺害事件を「ジェノサイド(民族大量虐殺)」と非難する決議を与野党の賛成で採択しました。それに対してトルコは、この事件を「虐殺」とは認めず、決議採択に反発して駐ドイツ...
政治の動きと分析

世襲格差と政治

最近出た「世襲格差社会」という本が、とてもおもしろいです。著者の橘木氏は早くから格差問題を研究してきた経済学者です。今回は「世襲格差」に光をあてています。いまの政治を考える上で興味深い視点です。*橘木俊詔、参鍋篤司 2016年 『世...
政治の動きと分析

謎の「2年半」の意味?

安倍総理が消費税増税を2年半延期することを決めました。だれでも思いつく素朴な疑問は「なぜ2年半?」です。特に「半」が謎です。中途半端な感じが、あやしいです。これが「2年」とか「3年」なら切りがいいから、そんなに疑問もありません。しか...
平和と外交

G7 安倍総理の外れた思惑

G7サミットを世界はどう見ているのかと思い、先日のラジオ分析に続き、いくつかざっとインターネットのサイトを見てみました。 英国国営放送のBBCのサイトを読むと、やはりG7の扱いは小さいです。イラクの戦闘、ジカ熱対策、サッカー等のニュ...
平和と外交

サミットをラジオで分析する

事務所で作業しながらインターネットでラジオ放送を聞くことがあります。いまもブログを書きながらラジオ番組を聞いています。たとえば、BBC放送(英語)、イラン国営放送(日本語)、韓国のKBS(日本語)等のインターネットのラジオ番組を聞い...
政治の動きと分析

衆参同日選挙の報道が続く

衆参同日選挙の可能性が高いと報道されています。以前にも安倍総理の好きな時期に解散するのは邪道だとブログに書きましたが、そんな批判を気にする人ではないのは明らかです。安倍総理は、熊本の震災や前の衆院選から1年半ほどしかたっていないこと...
社会と市民活動、NPO

国民負担率より国民受益率

いま多くの人が何の疑問もなく使っている「国民負担率」という言葉があります。「国民負担率」とは租税負担の割合と社会保障経費負担の割合を足したものです。新聞などでは、そういった説明すらなく、ふつうに使われています。しかし、盛山和夫教授に...
書評

言って後悔、言わずに後悔

人は2つのタイプに分けられます。言って後悔するタイプ。言わずに後悔するタイプ。
暮らしと経済

和牛の輸入が多い国は?

無味乾燥に思える統計をながめていて、「エッ」と驚く事実を発見するとつい人に話したくなります。農産物の輸出統計を何気なく見ていて、和牛輸出に関わる興味深い統計を発見しました。
政治の動きと分析

枝野幹事長は「保守本流」か?

先日(5月11日)枝野幸男幹事長が福岡市内で講演しました。民進党のめざすもの、自民党とのちがいなど、興味深い話でした。枝野さんの講演の内容を大雑把に箇条書き的にまとめると以下の通りです。