書評 分断を助長するソーシャルメディア by イアン・ブレマー 国際政治アナリストのイアン・ブレマー氏は「Gゼロ後の世界」等で有名ですが、ソーシャルメディアによる社会の分断を大きなリスクと見なします。同氏はアメリカにとって最優先課題として次の3つをあげます。1.偏在する富の再分配2.構造的な人種... 2022年 06月 19日 書評
暮らしと経済 この国の危機管理 失敗の本質(柳田邦男) 柳田邦男著「この国の危機管理 失敗の本質」(2022年、毎日新聞出版)は、国家の統治にたずさわる政治家や幹部公務員には必読書だと思います。柳田氏といえば、航空機事故などの事故調査を得意とするノンフィクションライターです。事故調査は刑... 2022年 06月 16日 暮らしと経済
平和と外交 機関銃や戦車の普及を妨げた既成概念 米国の軍事戦略家のエドワード・ルトワック氏の本で「軍事テクノロジーの逆説」という章があり、「主流は既成概念にしばられて新技術を活用できず、むしろ傍流が新技術を活用する」事例が紹介されていておもしろかったです。ルトワック氏によれば、軍... 2022年 06月 13日 平和と外交
暮らしと経済 やっと「悪い円安」という空気 このところ円安が進み、輸入品の値上がりで物価高を招き、「悪い円安」という言葉が人口に膾炙するようになりました。前々からわかっていたことです。私が何年も前から主張していたポイントも、今なら受け入れられやすい環境だと思います。たとえば、... 2022年 06月 10日 暮らしと経済
社会と市民活動、NPO 「なぜ 人に会うのはつらいのか」(斎藤環、佐藤優) この本は薄くて読みやすいのに、中身がすごく濃い良書だと思います。「ひきこもり」の専門家でもある精神科医の斎藤環筑波大学医学部教授と畏友の佐藤優氏の対談本です。コロナ禍を背景に「人と会うのがつらい」ことほか、最近の社会の問題や世相をわ... 2022年 06月 08日 社会と市民活動、NPO
政治の動きと分析 消費税の時限的減税は悪手です。 つい先日の5月末まで立憲民主党本部で契約の仕事をしておりました。しかし、いまは何の肩書きもなく、一党員という立場です。立憲民主党の政策に対して自由にものが言える立場になりました。さっそくですが、立憲民主党が今年の参院選公約に「消費税... 2022年 06月 06日 政治の動きと分析
書評 無職で困ることベスト3 今日(6月1日)から無職となりました。いちおう一般社団法人の設立に向けた準備をしていますが、正式に法人が設立されるまでは無職ということになります。さらに今日からオフィスも無くなります。居場所がないのは、けっこうつらいです。無職になっ... 2022年 06月 01日 書評
政治の動きと分析 落選から7カ月、新しいチャレンジ 昨年秋の衆院選で落選して7か月が経ちました。昨年12月末に福岡3区の地元事務所を閉め、福岡県選挙管理委員会への届け出書類や寄付金控除等の手続きは残っているものの、政治活動の後始末はほぼ終わりました。昨年末に生活の拠点を福岡から東京に... 2022年 05月 31日 政治の動きと分析書評
政治の動きと分析 立憲民主党「持続可能な社会ビジョン」発表 本日(5月20日)立憲民主党の「持続可能な社会ビジョン」が発表されました。逢坂誠二代表代行と小川淳也政調会長の依頼により、私は今年1月から5月まで「持続可能な社会ビジョン創造委員会」の事務局を務め、執筆作業に携わりました。このビジョ... 2022年 05月 20日 政治の動きと分析
平和と外交 中国の台湾侵攻リスクは高まったのか? ロシアのウクライナ侵攻を受けて「次は中国が台湾に侵攻する」と騒ぐ人たちが多く、「日本も防衛力を強化すべき」という論調が広がっています。本当にそうでしょうか?東アジアの安全保障環境を考えれば、一定程度の防衛力が必要なことはわかります。... 2022年 04月 08日 平和と外交