暮らしと経済

環境と成長が調和する定常社会へ

私の書いた「持続可能な社会ビジョン」シリーズの第4弾です。何十年も前から環境と経済の両立が訴えられてきましたが、そろそろ手遅れに近づいています。個人的には経済を犠牲にしても環境を守らざるを得ない時代だと思いますが、党の文書としてそこ...
子どもと教育

人への投資で未来をつくる

私が執筆した「持続可能な社会ビジョン」シリーズの第3弾です。教育や職業訓練などの「人への投資」について書きました。大学院で教育政策を専攻した私にとっては思い入れのある部分です。 人への投資で未来をつくる 個人にとっても社会にとっても...
暮らしと経済

公平な税制と再分配で格差と貧困の少ない社会へ

私が執筆に関わった「持続可能な社会ビジョン」のご紹介の第2弾です。「税とは政治である」としばしば言われます。イギリスの議会制度の発達もアメリカ独立戦争もきっかけは税でした。 なお、立憲民主党の参院選公約のひとつの消費税減税については...
暮らしと経済

すべての人に安心のベーシックサービス

私が今年1月から5月まで立憲民主党本部で取り組んだ「持続可能な社会ビジョン」ですが、参院選でもあまり注目されていません。 単に書いただけで、ほとんど読まれない提言になってしまったようです。私にとっては5か月間かけてまとめた文章だけに...
暮らしと経済

「交通まちづくり」というアプローチ

関西大学の宇都宮浄人教授が提唱する「交通まちづくり」というアプローチがおもしろいのでご紹介させていただきます。なお、宇都宮教授の著書は、だいぶ前に読んだ「鉄道復権」(新潮選書)も、ついさっき読み終わった「地域再生の戦略」(ちくま新書...
書評

分断を助長するソーシャルメディア by イアン・ブレマー

国際政治アナリストのイアン・ブレマー氏は「Gゼロ後の世界」等で有名ですが、ソーシャルメディアによる社会の分断を大きなリスクと見なします。同氏はアメリカにとって最優先課題として次の3つをあげます。 1.偏在する富の再分配 2.構造的な...
暮らしと経済

この国の危機管理 失敗の本質(柳田邦男)

柳田邦男著「この国の危機管理 失敗の本質」(2022年、毎日新聞出版)は、国家の統治にたずさわる政治家や幹部公務員には必読書だと思います。柳田氏といえば、航空機事故などの事故調査を得意とするノンフィクションライターです。事故調査は刑...
平和と外交

機関銃や戦車の普及を妨げた既成概念

米国の軍事戦略家のエドワード・ルトワック氏の本で「軍事テクノロジーの逆説」という章があり、「主流は既成概念にしばられて新技術を活用できず、むしろ傍流が新技術を活用する」事例が紹介されていておもしろかったです。 ルトワック氏によれば、...
暮らしと経済

やっと「悪い円安」という空気

このところ円安が進み、輸入品の値上がりで物価高を招き、「悪い円安」という言葉が人口に膾炙するようになりました。前々からわかっていたことです。私が何年も前から主張していたポイントも、今なら受け入れられやすい環境だと思います。 たとえば...
社会と市民活動、NPO

「なぜ 人に会うのはつらいのか」(斎藤環、佐藤優)

この本は薄くて読みやすいのに、中身がすごく濃い良書だと思います。「ひきこもり」の専門家でもある精神科医の斎藤環筑波大学医学部教授と畏友の佐藤優氏の対談本です。コロナ禍を背景に「人と会うのがつらい」ことほか、最近の社会の問題や世相をわ...