平和と外交

トランプ政権を占う(2)国際政治版

この前のブログから日がたってしまいましたが、「トランプ政権を占う」の第2回です。 【予測1】アメリカの外交力・軍事的影響力は低下し、世界は混乱に向かう。 しばらくアメリカ外交は混乱し、外交力・軍事力に関しては大きく力を失うことになる...
平和と外交

施設部隊が「駆け付け警護」をやってよいのか?

なんか「駆け付け警護」って違和感のある日本語ですね。対義語は、「固定警護」とか、「歩いて警護」とか、そういうことでしょうか。 昨日、「“駆け付け警護”って英語でなんて言うんだろう?」という議論になりました。かなり無理してつくった造語...
政治の動きと分析

トランプ政権を占う(1)国内政治版

トランプ大統領がどういう政権運営を行い、アメリカと世界をどうしようとしているのか、世界が注目しています。私も気になります。そこで新聞やテレビ、ネット等の公開情報と既知の知識だけを頼りに、「頭の体操」として大胆に大雑把にザックリとトラ...
政治の動きと分析

トランプ現象と大衆の怒り

トランプ現象や英国のEU離脱は、「没落した白人労働者階級を中心とする大衆の怒り」という説明のされ方が多いようです。エリート層・エスタブリッシュメント層(既得権層)が、貧富の格差や移民問題に鈍感であったがゆえに、白人の労働者階級が立ち...
平和と外交

トランプ政権で気の毒な米外交官

たまたま「パブリック・ディプロマシー戦略」(金子将史、北野充編、PHP研究所)という2年半ほど前に出版された本を読んでいたら、在日米国大使館の広報・文化交流担当公使のマーク・J・ディビッドソン氏の小論文が載っていました。 そのなかで...
書評

ヒラリー・クリントン氏の敗戦の弁

ヒラリー・クリントン氏の敗北の弁は、名演説でした。規模はぜんぜん違いますが、同じように落選を経験した私の心にはとても響きました。特に次の部分は感動しました。 皆さんに、特に若い人たちに聞いて欲しい。私は、自分が信じるもののために、生...
平和と外交

トランプ大統領誕生と首相公選制

トランプ大統領誕生。驚きました。アメリカの民主主義を理解できないことが時々あります。私の友人たちの大半は、驚き残念がっています。 ハーバード大学名誉教授で歴史学者の入江昭氏は次のように述べます。 トランプ氏のように無知で教養のない人...
子どもと教育

言語格差が招く社会の分断

築地市場の豊洲移転問題が、福岡でも連日報道されています。東京地方限定のニュースで十分だと思いますが、なぜか全国ニュースとして報道されています。国民全体が知っておくべきニュースとは思いませんが、「小池劇場」への関心の高さを反映している...
子どもと教育

高校の講義メモ(2):国際協力は必要なのか?

高校での講義メモシリーズの第2弾です。この講義は「国際協力論」というタイトルで15名ほどの生徒が受講してくれます。この高校の選択授業はけっこう柔軟で、「部活で出席できない生徒」とか、「先生の個人指導が入って出席できない生徒」とか出る...
社会と市民活動、NPO

家族の過剰な重視が家族を殺す

今日のブログの刺激的なタイトルは、エマニュエル・トッドの著書からとりました。エマニュエル・トッドは、フランスの歴史人口学者・家族人類学者です。いつもユニークな視点で世の中を分析し、見事に未来を予言してきました。人口動態からソ連の崩壊...