毎年恒例の「今年読んだ本のベスト10冊」をご紹介させていただきます。お読みいただければ幸いです。
今年一年お世話になった皆さまにこの場をお借りしてお礼申し上げます。良いお年をお迎えください。
1.ガイア・ヴィンス 2023年『気候崩壊後の人類大移動』河出書房新社
気候変動の結果として数億人規模の移民(気候難民)の発生を予測し、その厳しい状況への対応策を大胆に提言した本です。経済でも環境でも農業でもあらゆる将来予測は気候変動の要素を組み入れるべきですが、その際に参考になると思います。
たとえば、熱帯地方の大都市は、熱波(高温と多湿)により人が住めなくなる可能性も指摘しています。そう考えると2075年にナイジェリアが世界の五大経済大国入りするといった予想はありえない気がします。日本も何百万どころか……