暮らしと経済

統計データで見る税

衆議院調査局予算調査室という部署が出している「国政関係統計ハンドブック」の最新版(2020年1月版)を読みました。無味乾燥な統計の集まりですが、今の財政の危機的状況がよくわかるので、たまに見ます。 面倒かもしれませんが、まず用語の説...
書評

「デジタルで読む脳」とトランプ政治

読売新聞7月12日付朝刊の「あすへの考」の「紙の本『深く読む脳』育む」というインタビュー記事がおもしろかったです。少し前にブログで「デジタルで読む脳、紙の本で読む脳」というのを書きましたが、その続編的なブログです。 *ご参考:202...
政治の動きと分析

映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」

地味なわりに話題になっているドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」をKBCシネマで昨日観ました。大島新監督と主演(?)の小川淳也衆議院議員がKBCシネマの舞台挨拶とトークショーに来られました。 この映画は大島監督が小...
暮らしと経済

ブラック企業:むき出しの資本主義の怖さ

流行語大賞のトップテンに「ブラック企業」が選ばれたのが、2013年のことでした。しかし、その後ブラック企業がなくなったわけではなさそうです。さらに「ブラックバイト」や「ブラック介護施設」、「ブラック保育園」という言葉まで使われるよう...
暮らしと経済

気候変動による災害の激甚化:「数十年に一度」が「新しい日常」へ

ここ数日の大雨は熊本県を中心に福岡県にも大きな被害をもたらしています。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。 このところニュースで「数十年に一度の大雨」といった表現をひん...
書評

感染者への差別:不寛容に寛容であるべきか?

新型コロナウイルス感染で感染者への差別が散見されます。「東京から来た」という理由だけで感染を疑われ、差別される事例もあるようです。 新型コロナウイルス感染は、自然現象なので仕方ない部分はあります。しかし、差別は100%人為的であり、...
政治の動きと分析

梶山大臣、河野大臣の英断 = 官邸主導のたそがれ

いつも安倍政権批判ばかりですが、たまには安倍内閣の大臣の判断を評価したいと思います。梶山弘志経済産業大臣の石炭火力発電所の削減方針、河野太郎防衛大臣のイージス・アショアの配備停止については率直に評価できます。 梶山経産大臣は、二酸化...
暮らしと経済

「脱・小さな政府」と水道民営化

コロナ危機で明らかになったのは、「小さな政府」のかけ声のもとで公務員削減や歳出削減を続けた結果、危機に弱い政府になっていたということです。「小さな政府」は、結局のところ「小さなセーフティーネット」でした。最小限の公共サービスをめざし...
平和と外交

国内の子どもの貧困と海外援助のどっちを支援すべきか?

少し前に国際協力NGOの方から驚くべきお話しを聞きました。このコロナ危機にあたって日本国内でも海外でも最も脆弱な人たち(特に子ども)にしわ寄せが行っています。そんな中でNGOスタッフの間で「日本にも貧困に苦しんでる人がいるのに、海外...
政治の動きと分析

歴史家が語るコロナ:強権政治やポピュリズム政治より民主主義

今朝(6月25日)日本経済新聞のオピニオン欄(創論)は、「コロナに揺れる国際秩序」という特集で非常におもしろかったです。日本経済新聞の海外有識者インタビューは優れています。 私の好きな歴史学者ニーアル・ファーガソン氏(スタンフォード...