平和と外交

森喜朗元会長への「老害」批判の問題

東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員長だった森喜朗元首相が、女性蔑視発言の責任をとって辞任しました。女性蔑視発言は言語道断であり、辞任は当然です。 しかし、気をつけないといけないのは、「森元会長は老害だ」みたいな批判が出てく...
平和と外交

元モスクワ特派員が見た「破壊戦」と安倍外交

日本経済新聞社の元モスクワ特派員の古川英治氏(現編集局国際部次長兼編集委員)が書いた「破壊戦:新冷戦時代の秘密工作」という本がおもしろかったです。ロシアの情報機関や国営放送による世論操作(特にフェイクニュース拡散)やサイバー工作の怖...
子どもと教育

オンライン教育が広げる教育格差

新型コロナウイルス感染拡大を受けて実施された2020年春の学校一斉休校では、一部の地方自治体や学校でオンライン教育の導入が進みました。多喜弘文准教授(法政大学)と松岡亮二准教授(早稲田大学)が、内閣府の調査データに基づき、臨時休校中...
子どもと教育

GIGAスクール 4,800億円のコスパ

政府が進めているGIGAスクール構想は、デジタル機器等のハード整備、ソフトウェアや通信環境整備にお金がかかります。投じられる教員の労力と時間もかなりのものです。それに子どもたちの貴重な学習時間をICT教育に費やすことになります。どれ...
子どもと教育

教育のICT化=市場化と公共性喪失

政府は、2016年1月閣議決定の第5期科学技術基本計画で初登場した「Society 5.0」なる概念に基づき、IoT、AI(人工知能)、ビックデータ、ロボット工学などの最新テクノロジーを活用して経済成長を実現し、社会的課題を解決する...
子どもと教育

教育のICT化に教育効果はあるのか?

コロナ禍でオンライン教育や教育のICT化が注目され、政府は多額の予算を投じて「GIGAスクール構想」を進めています。無条件・無批判にオンライン教育や教育のICT化を是とする雰囲気があり、私は危惧しています。教育のオンライン化やICT...
子どもと教育

朝日新聞社「論座」投稿文「世界大学ランキングのための大学改革」

朝日新聞社のウェブサイト「論座」に「世界大学ランキングのための大学改革という愚策」という文章を投稿しました。長いので(上)と(下)の2回に分けました。投稿して48時間は無料で読めるので、以下のURLからご覧いただけます。 なお、48...
子どもと教育

10兆円の大学ファンドへの疑念

政府は今国会の補正予算で「10兆円規模の大学ファンド」を立ち上げる方針です。関連して「国立研究開発法人科学技術振興機構法の一部改正する法律案」が審議されます。 この10兆円の大学ファンドは、大学の長期・安定的な財政基盤を強化するため...
政治の動きと分析

原子力問題特別委員会の野党筆頭理事に

今国会から衆議院の原子力問題調査特別委員会の「野党筆頭理事」に就任しました。原子力問題特別委員会の運営に関する野党側の責任者ということになります。原子力問題特別委員会の理事会に出席し、与党や政府との調整業務を担当します。 衆議院には...
子どもと教育

オンライン教育は最小に!【差別や偏見をなくすための接触】

ノーベル経済学賞を2019年に共同受賞したアビジット・バナジー氏とエステル・デュフロ氏(ともにMIT教授)は、著書「絶望を希望に変える経済学」のなかで次のように述べます。 人種差別、反移民感情、支持政党のちがいによるコミュニケーショ...