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平和と外交

トランプ政権で気の毒な米外交官

たまたま「パブリック・ディプロマシー戦略」(金子将史、北野充編、PHP研究所)という2年半ほど前に出版された本を読んでいたら、在日米国大使館の広報・文化交流担当公使のマーク・J・ディビッドソン氏の小論文が載っていました。 そのなかで...
書評

ヒラリー・クリントン氏の敗戦の弁

ヒラリー・クリントン氏の敗北の弁は、名演説でした。規模はぜんぜん違いますが、同じように落選を経験した私の心にはとても響きました。特に次の部分は感動しました。 皆さんに、特に若い人たちに聞いて欲しい。私は、自分が信じるもののために、生...
平和と外交

トランプ大統領誕生と首相公選制

トランプ大統領誕生。驚きました。アメリカの民主主義を理解できないことが時々あります。私の友人たちの大半は、驚き残念がっています。 ハーバード大学名誉教授で歴史学者の入江昭氏は次のように述べます。 トランプ氏のように無知で教養のない人...
子どもと教育

言語格差が招く社会の分断

築地市場の豊洲移転問題が、福岡でも連日報道されています。東京地方限定のニュースで十分だと思いますが、なぜか全国ニュースとして報道されています。国民全体が知っておくべきニュースとは思いませんが、「小池劇場」への関心の高さを反映している...
子どもと教育

高校の講義メモ(2):国際協力は必要なのか?

高校での講義メモシリーズの第2弾です。この講義は「国際協力論」というタイトルで15名ほどの生徒が受講してくれます。この高校の選択授業はけっこう柔軟で、「部活で出席できない生徒」とか、「先生の個人指導が入って出席できない生徒」とか出る...
社会と市民活動、NPO

家族の過剰な重視が家族を殺す

今日のブログの刺激的なタイトルは、エマニュエル・トッドの著書からとりました。エマニュエル・トッドは、フランスの歴史人口学者・家族人類学者です。いつもユニークな視点で世の中を分析し、見事に未来を予言してきました。人口動態からソ連の崩壊...
子どもと教育

高校の講義メモ(1):国の盛衰を決めるのは?

福岡県内の某私立高校で「国際政治経済」という講義をしています。 選択科目なので成績も無関係だし、受験にも関係ないです。それでも受講してくれる生徒がいます。受講生はたった2人ですが、とても優秀で教え甲斐があります。たとえば、「国際政治...
政治の動きと分析

「リベラル・保守」の連合政党へ

東京と福岡で行われた衆議院補欠選挙は、どちらも民進党が負けました。残念ですが、ここで謙虚に敗因を分析し、来るべき衆議院総選挙に向けて政策と体制を立て直さなくてはいけません。 毎日新聞の伊藤智永編集委員が「私たちに選ぶべき『野党』があ...
政治の動きと分析

自民党政治=世襲政治=格差政治

いま福岡6区で衆議院の補欠選挙が行われています。民進党の候補者は地元のふつうのご家庭の出身の女性ですが、自民党系候補者2名はどちらも有力政治家の息子さんです。 そういえば、安倍内閣は世襲議員が目立ちます。安倍総理はもちろんのこと、麻...
政治の動きと分析

政治家とバイキンの類似性

昨年(2015年)8月から今年2月まで約7か月間(2学期)ほど大学院で政治学を学びました。衆議院議員を3期(約9年)経験して、そのあとで政治学を学び直すと、がっかりすることもありました。政治学者は、政治家にとても厳しいです。 政治学...