子どもと教育

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教育のICT化=市場化と公共性喪失

政府は、2016年1月閣議決定の第5期科学技術基本計画で初登場した「Society 5.0」なる概念に基づき、IoT、AI(人工知能)、ビックデータ、ロボット工学などの最新テクノロジーを活用して経済成長を実現し、社会的課題を解決する...
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教育のICT化に教育効果はあるのか?

コロナ禍でオンライン教育や教育のICT化が注目され、政府は多額の予算を投じて「GIGAスクール構想」を進めています。無条件・無批判にオンライン教育や教育のICT化を是とする雰囲気があり、私は危惧しています。教育のオンライン化やICT...
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朝日新聞社「論座」投稿文「世界大学ランキングのための大学改革」

朝日新聞社のウェブサイト「論座」に「世界大学ランキングのための大学改革という愚策」という文章を投稿しました。長いので(上)と(下)の2回に分けました。投稿して48時間は無料で読めるので、以下のURLからご覧いただけます。 なお、48...
子どもと教育

10兆円の大学ファンドへの疑念

政府は今国会の補正予算で「10兆円規模の大学ファンド」を立ち上げる方針です。関連して「国立研究開発法人科学技術振興機構法の一部改正する法律案」が審議されます。 この10兆円の大学ファンドは、大学の長期・安定的な財政基盤を強化するため...
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オンライン教育は最小に!【差別や偏見をなくすための接触】

ノーベル経済学賞を2019年に共同受賞したアビジット・バナジー氏とエステル・デュフロ氏(ともにMIT教授)は、著書「絶望を希望に変える経済学」のなかで次のように述べます。 人種差別、反移民感情、支持政党のちがいによるコミュニケーショ...
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バイデン政権で変わる世界:民主主義の再生なるか?

米国大統領選挙はバイデン勝利が確実という情勢になりました。バイデン氏は大統領就任の1日目にパリ協定に復帰すると宣言していました。菅政権が2050年までの脱炭素化を宣言したのも、バイデン政権誕生を見越していたのだと思います。その点では...
政治の動きと分析

日本学術会議の報告書を読んでみると

ふと思いましたが、日本学術会議を批判している政治家は、日本学術会議の報告や提言をちゃんと読んだことがあるのでしょうか。報告や提言を読んだ上で「既得権だ」「行革だ」「廃止だ」と言っているのでしょうか。読まずに批判するのは論外という気が...
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先進国最低の「子どもの幸福度」

西日本新聞(9月4日)朝刊に「子どもの幸福度 日本最低水準」という記事が出ていました。先進国・新興国38か国の子どもの幸福度を調査したユニセフの報告書によると、日本の子どもは生活満足度の低さ、自殺率の高さから「精神的な幸福度」が37...
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「STEM教育は間違い」という生物学者

ハーバード大学名誉教授で生物学・昆虫学の世界的な権威のエドワード・O・ウィルソン氏は、最近よく聞く「STEM(ステム)教育」を次のように批判しています。おもしろかったので引用します。 アメリカには「STEM」という教育システムがあっ...
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世界大学ランキングを軽視すべき理由(4)

このシリーズも第4回目です。今日のブログも長いですが、これで終わりにします。これまで大学の世界ランキングが信用できない点を述べてきましたが、世界ランキングを重視して大学改革を進める弊害について述べます。 大学の世界ランキングの順位を...