平和と外交

平和と外交

機関銃や戦車の普及を妨げた既成概念

米国の軍事戦略家のエドワード・ルトワック氏の本で「軍事テクノロジーの逆説」という章があり、「主流は既成概念にしばられて新技術を活用できず、むしろ傍流が新技術を活用する」事例が紹介されていておもしろかったです。ルトワック氏によれば、軍...
平和と外交

中国の台湾侵攻リスクは高まったのか?

ロシアのウクライナ侵攻を受けて「次は中国が台湾に侵攻する」と騒ぐ人たちが多く、「日本も防衛力を強化すべき」という論調が広がっています。本当にそうでしょうか?東アジアの安全保障環境を考えれば、一定程度の防衛力が必要なことはわかります。...
平和と外交

不寛容な米国がプーチン独裁を生んだ:ウクライナ戦争後に向けて

フランスの人口学者・歴史学者のエマニュエル・トッドは、人口動態からソ連崩壊を予測して的中させたことで有名です。今回のロシアのウクライナ侵攻の背景を理解する上でも、エマニュエル・トッドの意見は参考になると思います。2019年10月9日...
平和と外交

ロシアの情報戦は日本の市民も対象

ロシアのウクライナ侵攻は、国際法的にも人道的にもまったく許されるものではありません。日本もロシアに武力行使の停止を強く求めるべきであり、私も日本政府のスタンスを支持します。西側諸国の一員としてアメリカやEUと協調し、「ロシア経済協力...
平和と外交

「政権選択」で何を選択するのか?

朝の駅頭活動やポスティングでお配りしている国政レポート第52号の転載です。まだお読みでない方、および、福岡3区在住者以外の方は、ご一読いただければ幸いです。「政権選択」で何を選択するのか?「政権選択の機会」とよく言いますが、いったい...
平和と外交

自民党政権の危機管理の失敗【3】アフガニスタン

自民党政権の危機管理の失敗シリーズ(3)は、外交上の危機管理です。新型コロナウイルス感染症という内政上の危機管理も失敗でしたが、アフガニスタン対応という外交上の危機管理も失敗でした。オランダのシグリット・カーフ外務大臣は、アフガニス...
子どもと教育

20年間のアフガニスタン援助はムダだったのか?

過去20年にわたって国際社会はアフガニスタンを援助してきました。しかし、タリバン政権の成立によって「膨大な援助が水の泡」になったと書くメディアがあります。私は違うと思います。あまりにも短絡的な評価だと思います。確かにアフガニスタン政...
平和と外交

日本政府はアフガニスタンのJICA現地スタッフを見捨てるな!

ついにタリバンが首都カブールを制圧し、アフガニスタンの政権が崩壊しました。タリバン政権ができれば、これまで外国勢力に協力していたアフガニスタン人、アフガニスタン人のジャーナリストやNGO活動家などが迫害を受ける恐れがあります。政治的...
平和と外交

アフガニスタンの南ベトナム化:悲劇は続く

今朝(8月12日)の西日本新聞の国際面「タリバン猛攻 政府窮地」を読んで悲しい気持ちになりました。私は2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ後の冬から2002年夏までNGOのアフガニスタン事務所長として難民支援や学校再建などに関...
平和と外交

中国政府とタリバンの蜜月:21世紀の米中グレートゲーム

今朝(7月29日)の西日本新聞国際面の「中国外相、タリバンと会談」という記事は興味深く、さらにその隣の「米印、対中連携強化」という記事とあわせて読むとさらに興味深いです。ユーラシア大陸中央における米国と中国の「グレート・ゲーム」が活...