書評

暮らしと経済

軽減税率は政治家の責任放棄:小峰隆夫「平成の経済」より

旧経済企画庁のはえ抜きのいわゆる「官庁エコノミスト」の小峰隆夫氏(現大正大学教授)の新著「平成の経済」(日本経済新聞出版社)は、かたい本ですが、読むに値する良書です。以前にも小峰氏の本を何冊か読みましたが、正統派の官庁エコノミストな...
書評

集中力のないことの利点

私の持論は「集中力のないことにもメリットがある」というものです。最近読んだ「サピエンス異変」という本によると、人類がイスに座るようになったのはごく最近(ほとんどの人にとっては数百年前から、一部の人は数千年前から)のことです。日本人が...
書評

ジョン・ルイス・ギャディス「大戦略論」【書評】

長かった10日間の連休も終わりました。連休といってもイベントや地元活動もあり、全部休んだわけではありませんが、少し時間があったので、久しぶりに趣味の書評です。学生時代に「政策過程論」という授業でイエール大学歴史学者のジョン・ルイス・...
書評

落選した候補者の皆さんに読んでほしい本:マイケル・イグナティエフ著「火と灰」

統一地方選が終わりました。関係者の皆さま、たいへんお疲れ様でした。おそらく一番お疲れなのは、落選した候補者の皆さんだと思います。本当に本当にお疲れ様でした。選挙には当選と落選がつきものです。マスコミも「無投票の選挙区が増えているのは...
書評

個人的に「平成」をふり返る

本日(2019年4月1日)、新元号が発表され、平成が終わります。45歳の私にとっては人生の3分の2が平成でした。人生をふり返ると、思い入れのある平成の年は次の3つです。平成元年(1989年)  福岡県立筑紫丘高校入学平成8年(199...
書評

2018年に読んだ本のベスト10

毎年恒例ですが、その年読んだ本のベスト10をご紹介させていただきます。無趣味な私の唯一の趣味といってよいのが読書です。本当は小説や歴史の本が大好きですが、仕事に関係のない本はなるべく読まないように心がけています。したがって、日頃読ん...
書評

宇沢弘文「人間の経済」【書評】

タイトルにひかれて手に取った本ですが、経済学者の宇沢弘文氏の「人間の経済」(新潮新書、2017年)はよかったです。190ページの新書なので薄っぺらですが、中身が詰まっていて、それでいて読みやすい良書です。平易なエッセイ集なのですぐ読...
暮らしと経済

ポール・クルーグマン「格差はつくられた」【書評】

時事ネタの本は、古くなると古本屋で激安になります。2008年刊の古い本ですが、タイトルにひかれてブックオフで360円で買ったのが、ポール・クルーグマン著「格差はつくられた」です。2007年ごろのアメリカ政治の雰囲気もよくわかり、ヒッ...
書評

今日で45歳。ヒラリー・クリントンのように。

ついに本日、45歳の誕生日をむかえました。何となく節目のような気がします。成人して25年(四半世紀!)。衆議院議員在職10周年(浪人中を含むと政治活動14年目突入)。社会人になって22年になります。ふりかえると落ち着きのない人生でし...
暮らしと経済

成長する国 沈む国(その3)

大手投資銀行のストラテジストのルチル・シャルマ氏(インド人)の「シャルマの未来予測:これから成長する国 沈む国」という本のご紹介の3回目です。8.通貨経済成長に通貨が大きな影響をあたえることは自明のことですが、シャルマ氏は「経常収支...