今年に入って2度目の骨髄移植のドナー候補指名が入り、次点のドナー候補として待機していましたが、骨髄バンクから通知文書と電話の連絡が入って待機リストから外れました。おそらくドナー候補の第1順位の方が無事に移植手術を終えられたのだと思います(真相は規定によりおしえてもらえません)。とりあえず骨髄提供のための入院や手術がなくなり、ホッとしております。
他方、数日前の毎日新聞(6月26日付)の報道によると、昨年末までの5年間で1655人の患者さんが移植を受けられず、待機中に亡くなられたそうです。ドナー候補の私が待機中に死亡することはないですが、患者さん(レシピエント)は待機中に亡くなってしまう例が多いことに驚きました。本当に残念です。
現状では、患者さんの待機日数の平均147日間だそうです。移植に関わる手続きはかなり丁寧なので、時間がかかります。私自身もドナー候補者としての意思確認や健康診断を受けましたが、説明にかなり時間がかかります。間違いが起きないように、丁寧な手続きが必要なことは十分理解できます。
しかし、デメリットとして、手続きが丁寧だと待機時間が長くなってしまいます。そのため骨髄バンクとしても、待機日数の短縮のために、手続きの簡略化を検討するそうです。必要な対策だと思います。せっかくドナーが見つかっても手続きに時間がかかって、患者さんが亡くなってしまうのは悲劇です。
ドナー候補の私にとっては待機といっても、お酒を控える程度なのでたいしたことではありません。しかし、患者さんにとってはまさに命がけです。手続きの迅速化や簡略化で救える命があれば、ぜひやるべきです。