昨日(11月10日)立憲民主党の新しいポスターの発表記者会見が開かれました。個人的には旧立憲民主党のロゴの方が好きでしたが、新党ということで新しくなりました。
それから菅総裁になったこともあってか自民党の新しいポスターも先日たまたま見かけました。頼まれてもいないのに、いまの自民党ポスターにふさわしいコピーを勝手に考えてみました。こんなのどうでしょうか?
自助 自己責任 自民党
菅総理のお好きな「自助」をトップにして、その背景にある「自己責任」をつけ、「自民党」を加えて、「自」を3つ重ねて語呂をあわせてみました。自民党らしいマッチョさを強調し、わかりやすくて力強いです(?)
それに対抗するわが党のコピーを考えてみました。「自助」と「自己責任」との対比としてわかりやすいのは「支え合う社会」だと思います。
支え合う社会
ちなみに私個人の選挙区ポスターには「支え合う社会」という言葉を使っています。ありきたりという気はしますが、わかりやすく方向性を示せます。第一の候補は「支え合う社会」がよいと思います。
菅総理のブレインの竹中平蔵氏や高橋洋一氏などは「新自由主義の権化」という印象です。新自由主義イデオロギーは、「競争すれば、上手くいく」「市場や民間にまかせれば上手くいく」という思想だと思います。経済だけではなく、行政や教育にまで新自由主義的な競争原理が持ち込まれ、社会の分断を招いてきました。
それに対抗する意味で、こんなのはどうでしょうか?
競争より共生
競争と格差で分断された社会を修復し、共生社会をつくることがいまの日本の重要課題です。気候変動(地球温暖化)の悪影響が顕著になるなかで、自然との共生も重要です。「共生」がキーワードとしてふさわしいと思うし、「競争」との対比で語呂合わせになります。
新自由主義より真の自由主義
本当は「真の〇〇」という表現は好みではないのですが、「新自由主義」との語呂と意味の対比のために「真の自由主義」はどうでしょうか?
新自由主義は、格差拡大や格差の固定化を招いてきました。新自由主義的な権威主義政権の特徴は、報道の自由、学問の自由などの自由を平気で侵害することです。「新自由主義」と言いながら、ちっとも自由を尊重しないのが、新自由主義者に見られる傾向です。新自由主義により格差の拡大した不平等な社会では、真の自由を実現することはできません。
そこで「新自由主義よりも真の自由主義」というわけです。
本来の自由主義(リベラリズム)は、自由と平等な権利に基づき、立憲主義、個人の権利、人権、民主主義、言論の自由、表現の自由を重視します。経済的自由だけではなく、政治的・社会的自由も担保されることが、真に自由な社会の条件です。
また、選択的夫婦別姓制度のように個人の自由を尊重する法改正を標榜する政党こそが、「真の自由主義」政党であり、「新自由主義政党」の対極に置かれるべきだと思います。
永田町が解散総選挙モードに移りつつあるなか、立憲民主党も良いキャッチコピーを用意しなくてはいけません。政党としての姿勢や哲学を示す言葉を選ぶことが、ボキャブラリーの貧困な菅政権と対抗するために重要です。