テレビの出演者の決まり方

突然決まったことですが、本日(6月19日)20時からBSフジの「プライムニュース」という番組に生出演することになりました。

今日は、討論番組やニュース番組に各党の議員が出演する時に「どうやって出演者が決まるのか」という過程(プロセス)について書かせていただきます。出演依頼のルートは次の2つです。

 

1.党の広報部門へ公式に要請がある場合

1)テレビ局の制作担当者から党の広報担当者に電話で依頼があり、番組の企画や出演者について書かれたFAXが入ります。

2)次に党の広報担当者が、どの議員がふさわしいかを考え、役職(肩書)と専門性、テレビ受け等を勘案して、スケジュール調整をスタートします。

3)特に重要な番組(NHK日曜討論等)は、党幹部(代表、幹事長、政調会長、国対委員長)を軸に検討します。NHK日曜討論の場合は、先方から役職しばり(幹事長のみとか、国対委員長のみとか)で要請があります(他党との横並びのため)。

4)BSの討論番組の場合は、代表や幹事長が出ることは滅多になく、政調会長以下のその分野に詳しい中堅議員に出演を打診します。

5)政調会長の都合がつかなかったり、その分野の専門家の議員がいない場合には、幹事長代理や政調会長代理が「何でも屋」として呼ばれます。私のような政調会長代理は「代理」というだけあって、野球でいうなら「代打」要員です。スタメンではありませんが、代打で呼ばれるケースがあります。

 

2.テレビ局のディレクターや記者、論説委員等から一本釣りの場合

1)テレビ局の関係者が、自分の知り合いを一本釣りで出演依頼することもあります。

2)知り合いではなくても、役職や年次(当選回数)、日頃の政策的主張などを見て、FAX等で特定の議員を指名して出演依頼することもあります。これも時々あります。

 

3.具体例

さて、本日のBSフジ「プライムニュース」のテーマは、「激突「党首討論」検証 老後2千万円不足問題 参院選控えた展望」というものです。

タイトルだけ見ても、あきらかに生臭い番組です。しかも、まだ行われていない党首討論の内容をふり返りながら、参院選への展望を語るという難しいテーマです。決して出たい番組ではありません。

それでも、党を代表して出ることになってしまった経緯を述べると、今回は上述の「政党の広報担当ルート」と「一本釣りルート」の合わせ技でした。

まず一昨日(月曜日)、番組の司会の反町さん(フジテレビ報道局解説委員長)から携帯に電話がかかってきました。7~8年前にプライムニュースに出たことがあるので、ずいぶん久しぶりでした。反町さんから出演依頼があったのですが、予定が入っていたのでいったん断りました。

断ったので安心していたのですが、翌日(火曜日)にもう一度反町さんからかかってきました。

立憲民主党の広報担当者からも山内さんがいいと言われたので、やはりお願いしたい。

という趣旨の電話でした。あわてていったん電話を切って、広報担当者のSさんに確認したところ;

幹事長代理のI先生も都合がつかないので、山内さん、お願いします。役員室長のA先生からも「山内さんがいいんじゃない」と推薦されました。

との答え。党の内外から逃げ道をふさがれ、やむを得ず出演することになりました。

永田町には「国会議員はテレビに出たがるものだから、テレビ出演の機会をつくってあげよう」という発想の人がいて、親切心からテレビ出演を勧めてくれます。明らかにA室長は、厚意から推薦してくれた様子です。日頃のAさんの態度を見ていればわかります。厚意だけにますます断れません。

しかし、私はテレビ出演は得意ではないので、なるべく避けています。そうはいっても、今回のように役職上は避けられないこともあり、引くに引けなくなってしまうことも時々あります。仕方ないので、全力でがんばります。いちおう念のため告知させていただきます。

*ご参考:BSフジ「プライムニュース」http://www.bsfuji.tv/primenews/index.html