2019年の抱負

昨年2018年をふり返ると政治の世界は必ずしも良い方向に行っていませんが、個人的には良い年でした。衆議院議員に復帰できてとても忙しい1年間でしたが、約3年の浪人暮らしのあとだけに国会で忙しく働けるのもうれしかったです。小さな子どもを2人かかえ、肩書も収入も将来の展望もない浪人暮らしはつらいものでしたが、国会でふたたび仕事をさせていただけるようになり、皆さまに心から感謝しています。

2018年の通常国会までは国対委員長代理として野党第一党の国会対策を裏方として支えてきました。辻元清美国対委員長という緻密で突破力のある上司のもとで、厳しく鍛えていただきとても勉強になりました。以前から国対畑の仕事は経験していましたが、野党第一党の国対ナンバー2の仕事は質が異なり、大変でした。しかし、大変だからこそ学ぶことも多く、「議会人」として成長できた気がします。ついでに、立憲民主党の国会改革案の原案を執筆し、国会改革に関しては“いちおう”専門家と見なされるようになりました。

2018年の秋の臨時国会からは、国対委員長代理から政務調査(政調)会長代理へと「代理」の横滑りになりました。あわせて幹事長部局の「政策コミュニケーション局長」を拝命しました。「政策コミュニケーション局」は私が提案して企画書を書き、根回してつくってもらった局です。創業者だけに思い入れはあります。政調会長のラインと幹事長のラインの両方に顔を出し、党の全体像が見えるので勉強になるし、やりがいのある仕事です。

2019年は通常国会も重要ですが、春の統一地方選挙があり、さらに夏の参議院議員選挙があります。ひょっとすると衆参同日選挙かもしれないという声もあります。衆議院はいつ解散するかわからないので、解散説が出るたびに右往左往するわけにはいきません。地元福岡では目の前の統一地方選の応援に全力投球し、福岡県内(特に足元の福岡3区内)の候補者全員当選をめざします。参院選では野田国義参議院議員の再選に向けて先頭に立って頑張ります。

参院選に関しては、政調会長代理という立場で公約(立憲ビジョン2019)のとりまとめ作業に参加しています。政党の選挙公約をつくるというのはとても重要で前向きな仕事です。こういう仕事がやりたくて衆議院議員になったはずでしたが、永田町で10年も地道に国会対策畑を歩んできました。やっと政策畑のポストに就けもらえたので、ここで頑張らなければ国会議員をやっている意味がありません。

政調会長代理(兼)政策コミュニケーション局長の私としては、(1)多くの人の意見を聴き、(2)よい参院選公約(立憲ビジョン2019)をつくり、(3)それを多くの人に知ってもらう(理解してもらう)ことが今年最大の課題です。

党政調が中心になって全国で「立憲ビジョン2019タウンミーティング」を開いています。「ボトムアップの政治」と口先で言うだけではなく、きちんと実践するため全国でタウンミーティングを開いています。現場の声、市民の声、専門家の助言に耳を傾け、よい政策を練り上げていきたいと思います。

よい政策があっても、多くの人に知られなければ意味がありません。実は立憲民主党は2019年だけでも40本以上の議員提出法案を国会に提出しましたが、あまり報道されていないので、知らない人が多いです。「野党は批判ばかり」と批判されますが、建設的な提案しても報道してもらえないので、存在を認知されません。きちんと「知ってもらう」ための活動も必要です。それが「政策コミュニケーション」です。

多くの人の意見を聴き、よい政策を立案し、それを知ってもらう。このことに全力をあげたいと思います。そして参院選に勝利し、安倍政治の暴走を止め、将来不安の少ない公平な社会、平和な国際社会をめざして、今年も頑張ります。