衆議院議員に復帰すると、「議員連盟(議連)」の加入のお誘いがいろいろあります。しかし、議連には会費があり、月500円とか、月1000円とか徴収されます。調子にのって40も50も議連に加入してしまうと、月々の会費徴収額が何万円にもなります。
以前は「20までしか議連に入らない」と決意していましたが、おつき合いで加入していくうちにだんだんと増えてしまいます。他党の国対関係者から誘われて入った純米酒議連とか、FIFAワールドカップサッカー誘致議連とか、映画議連とか、かつてはいろんな議連に入っていました。
しかし、落選するとすべてリセットされ、議連の名簿から外れます。会費の負担を考えたら、やはり議連の数は抑えなくてはいけません。おつき合いでどうしても入る必要のある議連、特に興味がある政策分野の議連などに絞り込み、議連に再加入しています。
たとえば、個人的な思い入れがあるので、フィリピン友好議連、インドネシア友好議連、ユニセフ議連、NPO議連、核軍縮議連などにはさっそく再加入しました。その他に勉強したい政策分野の議連にも入ろうと思っています。
議員連盟には、超党派でどの党の議員でも入れる議連もあれば、特定の政党だけの議連もあります。自民党議員だけの議連も多数あり、旧民主党時代は民主党議員だけの議連もたくさんありました。
ちなみに私はメンバーではないですが、おもしろい議連がいくつもあります。たとえば、自民党には「こんにゃく議連」があり、こんにゃく産地の群馬県の国会議員が中心に活動しています。群馬県は総理大臣を何人も輩出しているため(中曽根総理、福田総理、小渕総理)、こんにゃく議連の政治力は強いと噂されていました。そのため、こんにゃくの関税率は高く、かつては1700%もの高税率でした。こんにゃくを輸入品との価格競争から守るため、セーフガード(輸入制限)が発動されたこともあり、こんにゃく議連の政治力のほどがうかがえます。
むかし聞いた話によれば、自民党には果樹議連というのがあって、果樹の二大勢力のリンゴとミカンの産地の議員が多く参加しているそうです。リンゴ産地の国会議員とミカン産地の国会議員の勢力が拮抗しているそうで、リンゴ産地の議員が会長の場合は、幹事長はミカン産地の議員が務め、たすき掛け人事にしている、という噂を聞いたことがあります。どこまで本当か知りません。
かつて臓器移植法改正推進議連という超党派の議連があり、私が一年生議員のときに事務局長をつとめていましたが、法改正に成功した後はなんとなく自然消滅しました。臓器移植法改正は、超党派議連が議員立法の法案の成立を推進したケースです。そういう時限の議連というのもあります。
月曜日から金曜日まで国会対策委員会の仕事であまり国対控室から離れられないため、議員連盟の活動にもあまり参加していません。立憲民主党の政務調査会の部会やプロジェクトチームでさえ、ほとんど参加する時間がありません。国対委員長代理を続けているうちは、政策(サブ)よりも国対(ロジ)を中心に活動していくことになります。目の前の仕事に地道にとりくんでまいります。