西日本新聞の社説によると「地方自治は民主主義の学校」という有名な言葉は、英国の歴史学者・政治家のジェームズ・ブライスの言葉だそうです。当時(19世紀から20世紀初頭)の英国が、それほど地方自治を大切にしていたとは知りませんでした(大切にしてなかったように思います、、、)。
なぜ地方自治は民主主義の学校なのでしょうか。生活の身近な問題に関わる地方自治体の政治は、民主主義を実践する場としていちばん身近だから、というのがストレートな答えなのだと思います。
また、地方自治の文脈でよく使われる「補完性の原理」という言葉があります。政策決定は、それにより影響を受ける市民、コミュニティに近いレベルで行われるべき、という原理です。
国より都道府県、都道府県より市町村の方が、住民生活により身近です。なるべく住民の目線に近いところにある行政機関が課題に取り組んだ方が効率的だろう、という発想が「補完性の原理」です。
他方、民主主義社会においては、効率性だけが重要ということではありません。同じかそれ以上に重要な原則が、自己決定権です。重要な決定には、市民が参画しなければならないという原則も大切です。
議会に代表を送る間接民主主義であれ、住民投票のような直接民主主義であれ、市民が大切な政策決定に参画し、自らの意思を示すことは重要です。その際に全国民が対象の国会よりも、県議会や市議会の方がより参加しやすいということがいえるでしょう。そういう意味でも地方自治は大切です。
そして今回の統一地方自治体選挙は、立憲民主党にとって初めてのチャレンジです。結党以来まだ1年半の新しい政党が、全国で候補者を立てて戦います。立憲民主党は「ボトムアップの政治」を標榜しており、草の根の政治を体現する地方議員選挙を重視しています。
立憲民主党福岡県連でも16名の候補者(うち現職4名、新人12名)を立てます。新人候補者が全体の4分の3という状況なので、いろんな準備が大変です。しがらみのない新人ばかりですが、その分、経験もありません。組織もほとんどない状況の新人候補者が大半です。初めての選挙でわからないことだらけという新人候補とその支援者の皆さんは悪戦苦闘しながら日々がんばっています。
選挙は大勢のボランティアで支えられています。選挙戦初日のポスター貼りと証紙貼り、街頭演説でのビラ配り、紹介はがき書き、電話かけ、集会や街頭演説会への参加など、いろんな形で選挙に参加できます。Facebookで候補者のサイトをシェアしたり、ツイッターで紹介したりするだけでも、立派なボランティア活動です。立憲民主党の公認候補へのご支援をよろしくお願いいたします。