立憲民主党の議員立法(44本)

いつも一部マスコミに「野党は批判ばかり」と批判されてばかりですが、立憲民主党は前向きな政策提言や立法活動にも地道に取り組んでいます。たとえば、今国会で立憲民主党は、他党との合同提出も含め44本の議員立法法案を国会に提出しました。しかし、残念ながら世間でぜんぜん知られてないと思います。

政党人としての立場から言わせてもらえば、「マスコミは野党の批判ばかり報道している」というのが実情ではないかと思います。森友・加計学園の追及はマスコミもひんぱんに報道してくれますが、地道に議員立法の法案を議論しても報道してくれません。野党が疑惑追及しかしていないような印象を世間では持たれていると思います。

マスコミは視聴者や読者が望むニュースを報道する傾向があります。特にテレビ局は、視聴率が取れるものを報道する傾向が強いです。視聴者や読者が、野党の議員立法法案に興味を示さないから、ニュースにならないとも言えるでしょう。

当然ながら議員や政党が、議員提出法案について広報し、マスコミに売り込む必要があります。そしてマスコミも報道してほしいと思います。視聴者・読者には関心を持ってほしいと思います。

というわけで、立憲民主党が中心になってとりまとめ、今国会で提出した議員提出法案の一部をご紹介させていただきたいと思います。立憲民主党が提出した法案のなかには、自民党も含め超党派で提出した法案もあれば、維新を除く野党中心に提出した法案もあります。以下にご紹介するのは、立憲民主党が中心になって立案した法案の一部です。

原発ゼロ基本法案:立憲民主党にとっては今国会の目玉法案です。社民党、自由党、日本共産党等も共同提出に協力してくれました。

公文書管理法案:財務省の公文書改ざん等の問題もあり、公文書の管理をより厳正にするための法案です。

ギャンブル依存症対策基本法案:立憲民主党はカジノ法案には反対しましたが、ギャンブル依存症が深刻な現状を踏まえ、ギャンブル依存症対策の法案を提出しました。内閣提出法案への対案でもあります。

共謀罪廃止法案:その名の通りの共謀罪を廃止する法案。

子どもの生活底上げ法案:生活保護の母子加算の減額阻止、児童扶養手当の支給対象の拡大等、貧困世帯の子どもの生活の安定を図るための法案です。

農業者戸別所得補償法案:農業経営の安定化を図るための法案です。

性暴力被害者支援法案:性暴力被害者への支援体制を整備するための法案です。立憲民主党のジェンダー対策本部が中心になって立案しました。

介護士処遇改善法案:介護・障害福祉事業者の賃金を月額1万円引き上げるための法案です。財源確保を前提に将来的にはさらに引き上げる方針です。

保育士処遇改善法案:保育士従事者の賃金を引き上げる法案です。あわせて保育士の業務負担の軽減、保育士の資質向上等を図ります。

他にもありますが、個人的に広く知っていただきたい法案をピックアップしてみました。今後、新聞やネットで「野党は批判ばかり」という批判を見たら、「何言ってんだ!」と思っていただければ幸いです。