中東情勢の激変、東アジア情勢の不安定化、国内では排外主義のまん延、そして高市政権の誕生と目まぐるしく変化する情勢を冷静に分析するには、歴史に学ぶことが有益かもしれません。最近ニュースを見るのが嫌になった私は、あえて歴史書を読んでみました。タイトルは「ビザンツ帝国 生存戦略の一千年」で予想以上におもしろい本でした。
目の前の国際情勢を読み解き日本の国家戦略を考えるのに役立つ本だったので、ご紹介させていただきます。そして日本人が学ぶべきは「ローマの歴史」よりも「東ローマの歴史」だと強く感じました。著者のジョナサン・ハリスはロンドン大学のビザンツ史の教授です。
ビザンツ帝国(東ローマ帝国)は、東西南北の周囲を異文化・異民族の軍事強国に囲まれながら、1000年もの長期にわたって生き残りました。その最大の要因は巧みな外交です。……